神経可塑性と生活習慣の真実
カリーは、脳が自分の考えや言葉、聴くもの、見聞きする情報によって物理的に変化する科学的事実(神経可塑性)について解説しています。人間がどのような情報に触れ、誰と一緒にいるかによって思考回路が形作られるため、世の中の自己啓発やビジネスの世界でも「5年後の自分を見たいなら、今誰と付き合い、どんな本を読んでいるかを見せろ」という原則が活用されています。これは聖書が説く「悪い交わりは良い習慣を損なう」という真理の現代的証明であると述べています。
思考の一新には一貫性と徹底的な環境作りが必要
軍隊の基礎訓練が人間を極限のプレッシャーの中でも正確に行動できるように作り変えるのと同様に、信仰の世界でも生半可な1週間に1回の教会通いだけでは古い思考回路(神経回路)を上書きすることはできません。思考を一新し、キリストの考え方を持つためには、日々の徹底的な一貫性と、神の言葉(真理)による長期間の浸漬が不可欠であると説いています。
キリストの考え方とは
キリストの考え方を持つとは、聖書の真理が完全に自分の思考や計画、目的に体現されている状態を指します。最大の特徴は、「欠乏や失敗という可能性を微塵も認識しないこと」です。私たちが「こうしたいけれど、お金や状況がないから無理だ」と考える時、それはすでに不信仰や世の中の自然人の思考に囚われている証拠であり、キリストの考え方とは「信仰や愛が特別な努力ではなく、呼吸するように自然な状態である次元」を意味します。
生まれつきのままの人の思考とサタンの声
聖書でペテロがイエスに「十字架にかかるなどとんでもない、そんなことがあってはならない」と言った際、イエスは「サタンよ、引き下がれ」と厳しく叱責しました。カリーはこれを例に挙げ、「神の御心から私たちを後退させようとする声や、常識的な自然人の思考は、たとえそれが身近な親しい友人の善意の言葉であったとしても、本質的にはサタンの声(神の御心に敵対するもの)である」と強調しています。自分の人生で奇跡や癒しを歩むためには、こうした周囲の恐れや不信仰の声を遮断し、徹底して神の言葉に立ち続ける必要があると説いています。
人間の脳の驚異的な構造
脳科学の統計として、人間の脳には約100兆個のニューロン(神経細胞)があり、それぞれのニューロンが最大7万個の枝分かれを持ち、無数の記憶や思考につながっています。カリーはこれに基づき、「人間は本来誰もが脳の仕組み上、膨大な情報や潜在能力(天才性)を持っているが、問題はその中にある正しい情報にどうアクセスするかである」と語っています。
「あなたが何を考え、何を話し、何を聴き、何を見、誰と一緒に時間を過ごすか。老いた世代の知恵やビジネスの世界はそれを知っており毎日活用しているのに、クリスチャンの中には『誰と付き合おうが、何を見ようが関係ない』と考える頭の固い人たちがいます。」カリー・ブレイク
環境や人間関係、インプットする情報が人間の脳と人生を決定づけるという原則を、世間のビジネスや古い世代の知恵は理解しているのに、教会の人々はそれを軽視しがちであるとカリーは警鐘を鳴らしています。
「なぜ軍隊には6週間、8週間、12週間の基礎訓練があると思いますか? なぜなら、それがプレッシャーの下でも正確に行動できるように神経回路を発達させるための最短期間だからです。DHT(神癒技術者訓練)が行うことも、まさにそれと同じです。」
信仰の現場や試練のときに揺るがない心を養うには、生半可な週末の学びではなく、軍隊の訓練のように神経の回路レベルで古い習慣を断ち切るための継続的なプロセス(基礎訓練)が必要であると説明しています。
「キリストの考え方を持つことの最初の指標の一つは、あなたが『欠乏や失敗』を微塵も考慮しない程度に達しているかどうかです。あなたが欠乏や失敗を考え、それを基準にして決断を下している限り、あなたの心は刷新されておらず、キリストの考え方を歩んでいません。」
イエス・キリストには「足りないかもしれない」「失敗するかもしれない」という概念が一切なかったことを示し、真に心が刷新された状態とは、経済や状況の欠乏を前提としない生き方であると説いています。
「神の御心からあなたを後退させようとするものは何であれ、それはサタンの声です。自然人の考え方に沿うものであり、神の御心を行わせないようにするものはすべてサタンの声なのです。それは非常にシンプルなことです。」
ペテロがイエスを心配して十字架への道を止めようとした時、イエスがそれを厳しく退けたように、人間の常識や親切心に隠れて「神の御心(信仰の歩み)を諦めさせようとする声」はすべて不信仰・サタンの働きと同義であると指摘している場面です。
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